音楽朗読劇「シラノ」8/15夜の部 観劇

何日間かにわたり行われていた、音楽朗読劇「シラノ」の8/14夜の部を観劇しました。

17世紀フランスに実在した「シラノ・ド・ベルシュラク」の物語。「シラノ」は今回の朗読劇のタイトルでもあり、登場人物でもあります。

この音楽朗読劇「シラノ」は約1週間の間、演者を変えながら行われていました。私が見た回は以下の方々が出演していました。

 

●キャスト

シラノ:中島ヨシキ

クリスチャン:西山宏太朗

ロクサーヌ吉岡茉祐

 

音楽朗読劇

音楽朗読劇ということでしたので、少しミュージカル調になる箇所があるのかと勝手に想像していましたが、そんなことにはなりませんでした。私は朗読劇とあまり違いを感じませんでした。

一応音楽が流れる箇所もあったので、音楽朗読劇の「音楽」の部分を感じられました。ただ、ずっと音楽が流れていわけではないです。重要シーンでは音楽がなかったと思います。重要なシーンは集中していたので私が聞こえなかっただけかもしれませんが。

音楽があったおかげで、情景を想像しやすい部分もありました。

 

詩を重視する世界

シラノは有名な作品で、調べればあらすじが出てくるので、あらすじは省略します。私が各登場人物に抱いた印象は、シラノは自信家、クリスチャンは自信なさげ、ロクサーヌは貴族でした。

ロクサーヌの印象に関しては衣装に引きずられているかもしれません。クリスチャンは終始自分にあまり自信を持っていないような印象を受けました。

私の中で、一番衝撃的だったのがシラノです。事前に少し見たあらすじでは、シラノは自分の醜さをコンプレックスに持っていると書かれていました。

その影響で、私はシラノを自信がない人間と思い込んで観劇しに行きました。ところが、詩には自信を持っており、剣の腕もすごく、声にも自信が満ち溢れているように見えました。

ただ、恋の話になると、自分の外見の醜さゆえ、自信がない様子でした。

 

最後に

今回の音楽朗読劇は、約1時間40分程度でした。

私は1公演しか見ていないので、他公演との比較はできませんが、どうやら演者によって登場人物の印象が変わったようです。演者の方の個性が出ていたということでしょう。

ロクサーヌとクリスチャンが直接会った際に、ロクサーヌがクリスチャンの言葉の陳腐さに幻滅するシーンがありました。

個人的には、今回の朗読劇を見て、詩が重視される世界に生まれなくて本当に良かったと安心しました。