人生の「質」を上げる孤独を楽しむ力/午堂登紀伊雄

最近、人生の「質」を上げる孤独を楽しむ力というタイトルの本を読みました。この本はこんな人におすすめできます。

  • 自分には孤独な時間が必要なのでは?と最近感じてきた人
  • 孤独な時間を作っている自分は間違っているのかどうか不安に感じている人
  • 人間関係に悩んでいる人

普段頻繁と話していて、自分の時間をあまりとっていない人には共感できないかもしれません。社会人になって自分の時間の大切さに気付いた私にとっては非常に共感できる内容でした。私と同じく社会人になって一人の時間の大切さに気付いた人にはささるはず。

私の意見も混ぜながら、本の内容を紹介していきます。
 
・孤独力とは「能力」であり高められるスキル
・孤独力とは、社会の中で人と関わり合いながらも、常に自分の意思を主軸において自己責任で生きようとする姿勢
・孤独を避けることは、自分をごまかすことなのでアイデンティティ(自我)が磨かれにくい
・人が孤独を覚えるのは、本当の自分を理解してくれる人がいないと感じたとき
・孤独を避けるためにまわりにあわせるほど、誰かと一緒にいても孤独感に襲われやすい。
 
孤独とは、いわゆるボッチとは違うのです。「社会の中で関わりあいながら」というところが個人的にはポイントだと思っています。孤独を避けて色々な集団とかかわると、集団の流れにあうような自分を作ってしまうので自分のアイデンティティがなくなってしまうのではないでしょうか。
 
 
・人間は人と触れ合うから成長するのではない。人と触れ合った刺激を自分の中に取り込むから成長する。
・人は精神的に成熟すると孤独を好む
・「いざ」という時、大人は友達ではなく専門家にお金を払って相談するべき。
・目標に向かって邁進する人は仲間や応援者が集まる
・心を許せる人がいないのは寂しい?→そうではない。そもそも他人に心を許す必要がない。
 
精神的に成熟すると孤独を好むということは分かる気がします。周りの人を見ても、落ち着いている印象を受ける人は、自分1人の時間を持っているように思えます。個人的には、「専門家に相談すべき」という点と「そもそも他人に許す必要がない」という点に納得させられました。理にかなっています。
 
その他、私が気になった点をまとめました。
 
・孤独を恐れる人は自分の弱みをさらけるのを怖がる、同様の理由で失敗も恐れる。
・自分の心の動きを冷静に観察できるようになると相手のこともわかってくる。
・転職の理由のトップはいつの時代も職場の人間関係。
・常識を大切にするのをやめる→自分の考えに自信を持てるようになる。
・世間的な基準を気にすることをやめる→がんばっているのにという不満がなくなり、自分の理想通りに生きられる
・他人からの評価を気にするのをやめる→出す価値を高めて存在感を示す。
・自分を評価する基準を更新して行くことが大切。
・努力して到達できたという経験は、自分のやり方でもできるという、自己信頼につながり、他人はどうであれ、自分はこれで良いという根拠にもなる。
・「夢や目標がない」をやめる→目標の実現に向けて集中し孤独を感じない
・自分が何をすべきかに自分で気づくことができれば誰かに催促されたりしなくても自ら主体的に取り組めるようになる。
・「考えすぎる」というのは、実は考えてない。ひとつのことに拘りそこをグルグル回ってるだけ。
・「ではどうするか」を考えれば悩みは課題に変わる。課題に変われば解決できる。
・自分の中に独力で場をつくり、その思考の中で複数の違う自分を立ち上げて相互にディスカッションできると、独創的なアイデアを紡げる。
・内省が足りない人は、リスクや不安ばかり大きく捉えがち。
 
 
最後に
 この本を読むと、自分の時間を作ることが間違っていないと思えます。自分の行動を後押ししてくれます。 一読することをおすすめします。